パティシエ 離職率 って何で高いんだろう??
本記事の内容
- パティシエの離職率
- 現場で感じた離職率
- 原因
- 対策
本業はオーナーパティシエですが、若い世代に向けて新しいパティシエの働き方【パティシエ4.0】を広めようというサイトです。
働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれるパティシエ4.0を目指すには若い世代の意識改革が必要なので、新しい時代のパティシエになるにはどうすればいいかを説明していきます。
パティシエ 離職率 は90%以上です
恐ろしい数字ですがパティシエの離職率は入社1年以内で約70%、3年以内で約90%。10年以内になると約99%という数字が出ています。
簡単に説明すると専門学校の1クラス40人いたとしたら、1年以内に28人、3年以内には36人が辞め、10年後に残っているのは40人のうち1人いるかどうかだけ、という数字です。
恐ろしすぎますね…
これがどんだけの数字かというと同年代の一般企業に入社した新入社員の離職率が1年以内で約20%、3年以内で約40%くらいなので違いすぎますね。
先ほどのデータはちょっとやり過ぎ感はありますが、私が専門学校を卒業してから15年ほどたちますがうちのクラス(約40人)でお菓子業界に残ってるのは5人いないかなって感覚です。
女子で残ってる子はいなく、男子5人は皆独立か親の店を継いでいます。
次は実際の現場ではどんな感じなのかを紹介していきましょう。
パティシエ 離職率 現場の体感
修行時代に4店舗経験した中での体験談です。
- 1店舗目は4年半勤務したなかで、入社した人数は約20人、辞めていった人数15人(円満退社含まず)
- 2店舗目は3年勤務したなかで、入社した人数は約3人、辞めていった人数1人(円満退社含まず)
- 3店舗目は2年勤務したなかで、入社した人数は約8人、辞めていった人数4人(円満退社含まず)
- 4店舗目は4年勤務したなかで、入社した人数は約14人、辞めていった人数11人(円満退社含まず)
店によって大分変わりますが、数字だけ見ると2店舗目以外はやばい数字ですね。
自分は辞めたいと思う時期は何度もありましたが、朝目覚ましが鳴ったらいつも通り出社してましたね…
パティシエ 離職率 の高い原因
そもそもは長時間労働、低賃金、上下関係などが主な原因ですが、
「三日三月三年」という言葉をご存じでしょうか。
「3日我慢すれば3カ月耐えられる。3カ月耐えられれば、3年は頑張れる」ということを意味しています。
これは有名ですが、自分のポジションによっても仕事内容や悩みが違ってくるので段階的に解説します。
入社まもない新人
新人の頃は、仕事や決まり、生活リズムに慣れるのに精一杯です。
慌ただしい日々が過ぎ、ふと立ち止まった時、「思っていた仕事と違うかも」と理想とのギャップや、「自分にはこの仕事は合っていないかも」と不安を感じやすくなります。
仕事に少し慣れてきた3カ月、半年、1年というタイミングで訪れやすいようです。
この期間が最も辞めやすい時期で、ただ辛いからやめるのではなく、2年目や3年目の先輩を見て自分の1、2年後をイメージしましょう。
イメージで勝ててたら続けるべきです!
負けていたらもう勝てるイメージも湧かないようなので、自分だったらすぐにでも辞めます(笑)
新入社員と比較されることもある2年目
働き始めてから1年がたち、仕事を一通り覚えて、楽しさややりがいをやっと感じることも多いのが2年目です。
新入社員が入ってきて、先輩としてのプレッシャーも感じるようになります。
そんな時に、ちょっとしたミスが発生したり、入ってきたばかりの新人と比較されたりすると、必要以上に思いつめてしまい、「仕事に向いていないのかも」と感じてしまうこともあります。
できる後輩は一瞬で2年目くらいの先輩を抜いていきます。
抜かれたら中々その店でのポジションが無くなるので辞めやすくなってしまします。
そうならない為にも1年目の時間を大事に過ごすことが重要です。
色々と見えてくる3年目、4年目、5年目
任される仕事、仕事だけではなくお店のことなど、今まで見えなかった部分が見えてくる、3年目、4年目、5年目。
経験や実績を積み、人間関係が広がっていく中で、仕事やお店に対する不満なども抱きやすくなります。
この時期はある程度慣れているはずなので、考える時間が多くなってきます。
「ここで働き続けるのか?」「この仕事を続けていくのか?」「違う仕事の方が向いているのではないか?」
悩み始めたら辞めるのも近いでしょう。
パティシエの場合同じ店に3年くらいいればポジションも1周(生、窯、販売など)できると思うのでここら辺で転職を考えることも多いです。
同じ店に5年以上いるとメリットは長老になってえばれるくらいなので3,4年で次の店にステップアップしましょう。
シェフ、スーシェフを任される3,40代 (1番大変な時期)
ここまでくるとお菓子作りをしに行くよりは、全体を見ながら事務仕事が増えてきます。
オーナーと後輩の板挟みにあい最もストレスがかかる時期です。
体調を悪くして辞めるケースも出てきます。
【結論】パティシエの離職率は高い
ここまで読んでわかったと思いますがパティシエの離職率は高いです!高すぎます!
あんまり始める前から脅したくは無かったですが、対策としてはぜひ学生さんには高望みをせずに1店舗目は実家の近くでもいいので、ここだったら3年は出来そうだなって確信できるような店で経験を積んでから第1志望の店にチャレンジしましょう!
何事もステップアップして階段を上っていけばいいんです。
悩みがあればこちらから